祓除事後番組とは
2023年11月18日にテレ東60周年記念式典として横浜赤レンガ倉庫で開催された「祓除」。
これは、祓除師であるいとうよしぴよ氏による「これまでに収集・提供されたさまざまな映像や物品を祓除するための式典」でした。
※観覧、配信共に有料コンテンツのため、詳細は記載いたしません。
不穏な空気を纏ったまま終えた祓除でしたが、ついに動きがありました。
それが「祓除事後番組」です。
2023年11月29日の深夜1時40分から放送されました。
この放送について、大森時生氏は「祓除が必要だったのかどうかはわからないです」とコメントをしています。
祓除の前は「祓除は必要です」と言い切っていた制作陣が、このような発言をするということは、やはり行われた祓除に何か問題があったのでしょうか。
また、2023年11月8日の深夜1時40分から「祓除事前番組」、
2023年11月15日の深夜1時40分からは「祓除事前番組(1)のコピー」が放送されました。
それぞれの放送内容については下記の記事で詳しく紹介しています。
番組内容
追記
11/30の19:00にYouTubeでの配信が開始しました。
本日の深夜1時40分より、過日に執り行われた祓除の事後番組を放送します。祓除の反響や効果、それに伴う事象や出来事を、整理し、祓除全般について説明できたらと思います。
— 祓除 (@futsujo_tvtokyo) 2023年11月29日
皆さま、何卒宜しくお願い申し上げます。#テレビ東京祓除 pic.twitter.com/wajJ99YFKo
ざっくりとした考察
番組を見た視聴者たちの意見をもとに、自分なりの考察をまとめてみます。
プロデューサーの大森さんは、テレ東60祭のイベントとして、テレ東に眠っている怪異的な現象が起こる物品を無害化する儀式を行うことを考案する。
そこで大森さんが依頼をしたのが、祓除師こと、いとうよしぴよ氏。
いとうよしぴよ氏は、(それっぽい)儀式を行うために通販で出処不明のUSBを手に入れ、儀式(祓除)のやり方を覚えます。
(スクリーンで流れていた一部の映像もここに含まれている)
しかし、そこで覚えた儀式が、本来テレ東が意図していなかった現象を引き起こしてしまった。
それはつまり、怪異的な現象が視聴者やテレ東を通して、拡散されてしまったということ。
テレ東は、お祓い的な無害化する儀式をいとう氏に依頼したつもりだったが、お祓いどころか拡散に協力してしまったということだ。
いとうよしぴよ氏のXのアカウントのプロフィールを見ていくと、だんだんと意図していなかった方向に進んでいってしまって焦っている、ということが読み取れる。
大森氏を恨んでいるようなポストも(既に消されているが)あった。
さらに、それを察した制作スタッフたちは、いとうよしぴよ氏の自宅に行き、謝罪するとともに、今回の祓除について聞いていき、全貌が明らかになっていく。
さて、大まかなシナリオはこのような形だと思われる。
つまり、モキュメンタリーを行なおうとしていたテレ東の中で、いとうよしぴよ氏に依頼していたこともモキュメンタリーだったということだ。
簡潔に言うなれば「モキュメンタリーinモキュメンタリー」。
視聴者を巻き込む形は今回の制作陣が得意とする手法でもある。
不穏な空気のまま進み、不穏な空気のまま終わる、それが祓除だった。
プロデューサーの大森氏はインタビューでこう語っている。
大森:YouTuberでも、ロールプレイをしすぎた結果、一線を越えて、宗教的な領域に入っている人はいますからね。だからこそ、作り手側としては、「自分はフィクションを作っているんだ」という意識を持つことが一番重要だと思います。
(「祓除」対談:テレ東・大森時生 × 梨 - TOKIONより引用)
祓除でも「一部はフィクションです」、「全部フィクションです」と言った表示があった。
あくまでも祓除はすべて、いとうよしぴよ氏の動揺していく様子も含めて、フィクションであることは間違いない。
ただ、そう言い切ることで「本当に?」と思わせる様々な演出が神がかっていた。
はっきりとした解説がない中でのこういった記事は非常に難しかったが、とても楽しい数週間だった。
2021年に放送された「蓋」は(配信等が一切なかったことも含めて)伝説とされているが、「祓除」も1つの伝説になるのではないかと感じた。
5ちゃんねるでの様子
5ちゃんねるでも話題になっていました。
おすすめ書籍の紹介
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モキュメンタリーが好きな人には必読の1冊です。